【2024年最新】DJI Agrasでマップのズレが発生!?←それでもドローン農薬散布に支障はないのか?[Agras T30/T10](2024.7.8修正)

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こんにちは!ドローン社長です!

DJI Agrasシリーズを使っている方は、きっとその昨日の素晴らしさに魅了されたのだと思います。

しかし、使用中にちょいちょい問題が発生し、対処しようとググってもヒットしないので苦労している方も多いのではないでしょうか?

今回は、DJI Agras T30を使っていて、マップ(マッピング)のズレという現象を確認したので、その理由と対処方法をシェアしたいと思います。

この記事を書いた人
ドローン社長

20年間にわたり命の現場と危機管理を手掛けた元消防士(救急救命士)。
長年の経験を活かし「安全」をモットーにした北陸唯一の農業用ドローンによる散布代行会社を設立。
個人では某You Tubeチャンネルを3年運用し登録者11万人。webサイト制作やマーケなどweb全般業務を幅広く手掛ける。

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マップのズレが発生した理由

まず前提として、DJIではGoogleマップを使用しているようです。

その情報はググっても見つかりませんでしたが、実際にDJI Smart FarmやAgrasの送信機で受信しているマップを目を凝らしてみると、透かし文字で『Google』という文字が確認できます。

googleマップ

ちなみにChatGPTに聞いてみると以下のような回答がありました。

DJIではマップ情報にGoogleマップを直接使用しているという具体的な言及はないようで、マップ生成やミッションプランニングのために、Googleマップを直接統合するのではなく、DJI独自の技術を使用していることが示唆されています。

ChatGPT

まあそれは良しとして、私は『アグリノート』という営農支援アプリを使っていて、そちらのマップ情報にもズレが発生しているのに気付きました。

アグリノートはGoogleマップを使用しているので、Googleマップ側に問題があるのではないかと推測できました。

そして、この現象について調べてみましたが、『DJI』に関しては情報が皆無。

『アグリノート』には以下のような記載がありました。

アグリノートのマップはGoogle Maps JavaScript APIを利用しています。
Googleマップの情報が更新されたときには影響を受け、
緯度経度の値に対する航空写真の配置がずれることがあります。
そのため、航空写真上の圃場と、アグリノートで登録した圃場にずれが発生します。

agri-note ヘルプセンター

(APIとは超簡単に説明すると「データを共有すること」です。)

つまり、Googleマップを使用している『DJI』『アグリノート』いずれも、マップ情報の更新時の影響を受けた可能性高いということになります。

ちなみに私はDJI Smart Farmに、MAVIC 3 Multispectral(M3M)の画像データをアップロードして使用しています。

なのでM3Mの実測画像データにマッピングしているためズレは生じせんが、T30の送信機に読み込むとズレが生じました。
(実はよくみるとSmart Farmのマップと、M3Mの画像にズレが生じているのを後から気付きました💦)

マップのズレ

(そもそもM3Mで測量するということは、衛星画像より精度の高い位置情報を取得するためだと思いますが、以前はこんなにズレていなかったように思います。)

とりあえず結論としては、Googleマップのマップ情報更新が、ズレを発生させたのだと予想されます。

マップおよびマッピングのズレの理解

私の確認したところ、場所に約3〜5m程度のズレが発生していましたが、例えばカーナビで5mもズレると交差点や目的地を行き過ぎてしまうことになり使い物にならないと感じることでしょう。

実際のズレは以下のとおりで、かなり大きなズレであることがわかります。

マッピングのズレ

しかしながら、DJI SmartFarmに登録したマッピング区画の実際の位置はMAVIC 3 Multispectral(M3M)により、正確な緯度経度を測定しています。

このズレを体験した方なら分かると思いますが、送信機上でズレているマップを見ながらドローンを飛行させるのは気持ち悪いです。

しかし、それはマップはズレているものの、位置情報はズレていません。

送信機右上のマップ表示を『航空写真』から『地図』に切り替えると、実はズレていないのが分かるはずです。

つまり、マップの更新により『航空写真』のみがズレているということで、Smart Farmで正しく登録していれば問題なく飛行させることができます。(実飛行で確認済み)

のため…

⭕ DJI Smart Farmのマップデータは『正しい』
❌ 送信機上のマップデータは『ズレている』

ということになります。

マップおよびマッピングのズレの対処法

このズレを体験した方なら分かると思いますが、送信機上でズレているマップを見ながらドローンを飛行させるのは気持ち悪いです。

しかし、実はマップはズレているものの、位置情報はズレていません

送信機右上のマップ表示を『航空写真』から『地図』に切り替えると、実はズレていないのが分かるはずです。

つまり、マップの更新により『航空写真』のみがズレているということで、Smart Farmで正しく登録していれば問題なく飛行させることができます。(実飛行で確認済み)

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