こんにちは!ドローン社長です!!
ドローンでの農薬散布や肥料散布を考えている農家さんが急増しているのを肌で感じる今日この頃ですが、農家さんとお話していて頻繁に聞かれるのは「どの農薬がドローン散布可能なの?」ということです。
この他にも、「畔(あぜ)や山裾の除草剤散布は可能?」というお問合せも多数いただいており、水田の以外にもいろんなニーズがあることが伺えます。
なので今回はそのあたりをことをお伝えしていこうと思います。
今回の記事を読むと
- ドローン散布可能な農薬の調べ方
- 畔(あぜ)や山裾への除草剤散布可否
が分かります。
できる限り簡単にご説明しますので、最後までお付き合いください。
ドローン散布可能な農薬の調べ方
検索システムで確認
ドローンに適した農薬については、「農薬登録情報提供システム」において、検索することができます。
【検索方法】
(ア)「様々な項目から探す」をクリック
(イ)「使用方法」に「無人」と入力
(ウ)「作物を選択」をクリックし、散布したい作物名を選択し、「確定する」をクリック 絞り込みで作物名を入力し、検索することもできます。
(エ)「作物を選択」に作物名が入力されていることを確認し、「検索する」をクリック
2023年(R5年以前)までは、農水省の公式webサイトで使用可能農薬一覧(PDF)にて確認できていましたが、2024年4月現在は上記の外部サイトで検索することが推奨されています。
これは使用可能な農薬が日々増えていて、タイムリーに情報を更新するためにシステム化されたのではないかと思われますが、より便利になったのでブックマークしておいて、その都度検索してみてください。
適用表の標記で確認
『ドローン散布可能な農薬』は農薬取締法により定められています。
農林水産省は、使用基準に従って使用すれば安全であると判断できる農薬だけ、農薬取締法に基づき登録を行っているため、登録されていない農薬はドローン散布に使用できないということになります。
”ドローンに適した農薬”は、適用表の「使用方法」に下記のような記載があります。
『無人航空機による散布』
『無人ヘリコプターによる散布』
『無人航空機による滴下』
『無人ヘリコプターによる滴下』
上記以外でもドローン散布可能剤があるよ!
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また、使用方法において散布機器が指定されておらず『散布』、『全面土壌散布』などとなっている農薬(粒剤などの固体の農薬を含む)についても、その使用方法を始め、希釈倍率、使用量等を遵守できる範囲であれば、ドローンで使用可能です。
散布剤によっては「湛水散布」となっているものもありますが、湛水状態であれば散布器具にかかわらず散布できますので、ドローン散布は可能です。
また、既存剤であるために標記が従来のまま表示されているものもあるようで、パッケージが新しくなると標記される剤もあるようなので、メーカーなどに確認するのが良いかと思います。
畔(あぜ)や山裾への除草剤散布可否
次に水稲栽培や畑への散布以外にも問合せの多い、『畔(あぜ)』『山裾』への除草剤散布についてです。
畔(あぜ)の除草剤散布について
結論から先にいうとドローン散布は『不可』です。
理由は、散布剤が水田には入らず畔のみに散布できるドローンが今のところ存在しないからです。
ですが、農家さんが最も苦労しニーズのある畔除草なので、今後、畔専用の散布ドローンが開発されることを期待したいです。
山裾への除草剤散布について
次に山裾や田畑ではない場所への除草剤散布についてですが、結論はこちらも『不可』となります。
ただ、『条件付きでは可能』というのが正しいのかもしれません。
理由としては、「選択性の除草剤」のみドローン散布可能となっているからです。
「選択性薬剤」とは特定の雑草のみを枯らす除草剤のことで、一方で「非選択性薬剤」というのは全ての雑草を枯らす除草剤となります。
ニーズ的には「非選択性薬剤」のほうがあると思いますが、環境への影響も大きいためドローン散布では「選択性薬剤」のみが散布可能ということになります。
除草剤としてメジャーな『バスター』などは、非選択性薬剤なのでドローンでの散布できません。
まとめ
今回の内容を踏まえて、ドローン散布を依頼するか、または、依頼できるかをご検討いただければと思います。
現状でラジヘリでの散布を行っているのであれば、その剤はドローン散布可能ということになります。
もし、ドローン散布が適用されない剤の散布を行っているけどドローン散布を取り入れたい場合、代替剤のご提案もできますのでお気軽にご相談ください。