「11月23日まで新米を食べない文化」の背景と現代に活かす感謝の心

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こんにちは!ドローン社長の白石です!

今日はドローンの話ではなく、お米についての大切なお話をお伝えしたいと思います。

タイトルにもある通り、日本には11月23日まで新米を食べないという文化があったことをご存知でしょうか?

おそらく多くの方は知らないでしょうし、実際にこの文化を実践している方も少ないかと思います。

特に今年は「令和の米不足」とも呼ばれる事態が発生し、早くから新米を求めて駆け込んだ方も多いのではないでしょうか。

でも、なぜ11月23日まで新米を食べない文化が存在していたのか、その理由を知ると、日本人としての自分たちの考えや行動を見直したくなるかもしれません。

私自身、この話を聞いて、自分の行動を改めようと思いました。

少し長くなりますが、最後までお付き合いください。

ドローン社長

20年間にわたり命の現場と危機管理を手掛けた元消防士(救急救命士)。
長年の経験を活かし「安全」をモットーにした北陸唯一の農業用ドローンによる散布代行会社を設立。
個人では某You Tubeチャンネルを3年運用し登録者11万人。webサイト制作やマーケなどweb全般業務を幅広く手掛ける。

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戦前まであった暗黙のルール

実は、日本には、戦前まで11月23日を迎えるまでは新米を食べないという暗黙のルールがありました。

しかし、今年はおそらく、日本の歴史の中で最も多くの人々が新米を食べるために動いた年ではないでしょうか。

世界中の多くの国では収穫を感謝する祭り(収穫祭)が行われます。

アメリカでも毎年11月末に「サンクス・ギビングデー」と呼ばれる収穫感謝祭があり、家族が集まり七面鳥を焼いて感謝の気持ちを表します。

サンクスギビングデー

たとえば、家族が集まって「いただきます」も言わずに食事をするようなことは、家族として成り立っていないように感じますよね。

それと同じように、国全体としても「いただきます」を一斉に言うことが、国家の姿勢として大切だと考えられていたのです。

実は、天皇陛下の最も重要なお役目は、お米に対して「ありがとうございます」と感謝の意を示すことだと言われています。

日本書紀や古事記によると、日本は「豊葦原瑞穂の国」と呼ばれ、アマテラスから国を治めるニニギに渡されたのは玄米でした。

その玄米を全国に植えるよう指示があり、アマテラスの直系子孫である天皇陛下は126代にわたり感謝を捧げ続けてきました。

現在でも、天皇陛下の最大の祈りは「大嘗祭」で行われます。

これは天皇が即位後初めて行う新嘗祭で、皇位継承に伴う重要な儀式です。

この儀式では、新穀を神々にお供えし、国や国民の安寧を祈ります。

つまり、天皇陛下はアマテラスに「ありがとうございます」と感謝を述べながら、新穀を食べることが大嘗祭の本質なのです。

毎年11月23日は「新嘗祭」

新嘗祭

毎年11月23日に行われる「新嘗祭」では、日本全国からお米が天皇陛下のもとに集められ、天皇陛下がアマテラスに感謝を述べるまで、新米を食べないというルールが存在していました。

新嘗祭での天皇陛下のお務め

当日、天皇陛下は寒さの中、暖房もない宮中三殿に入り、正座をしながら儀式を行います。

夕方の儀式は6時から8時、夜の儀式は23時から25時まで続きます。

この儀式に参加できるのは、わずか2人の巫女だけで、儀式の内容は2600年間、外部には明かされていません。

天皇陛下は、伝承された形式に従うのではなく、自分の直感に基づいて感謝の気持ちを表していると言われています。

このような儀式を国全体で行っている国は他にはなく、欧米の科学主義者からは不思議に思われることもありますが、世界中で収穫感謝祭が行われていることを考えると、天皇陛下がその儀式を行っていること自体が、世界最大の祈りであると言えるでしょう。

私も「新嘗祭」という言葉は知っていましたが、その深い意味を詳しく理解していませんでした。

「新嘗祭」という言葉の意味は、以下の通りです。

「新」:新しい

「嘗」:ご馳走

「祭」:祭り

この考え方を現代の日本文化に照らし合わせて考えると、天皇陛下が国民に代わって収穫に感謝している状況が見えてきます。

ですが、国民が収穫に感謝せず、国民の象徴である天皇陛下だけが感謝の儀式を行うのは少し不自然かもしれません。

そのため、私たちも収穫に感謝することを大切にすべきですが、文化が変化した今、昔の文化に戻るのは難しいことかもしれません。

ですので、もし11月23日以前に新米を食べるのであれば、「お先に失礼いたします」という気持ちで、感謝の気持ちを込めて食べることが大切だと思います。

この「感謝して食べる」という行為は、2600年間続けられてきたものであり、これこそが日本が世界で最も長い歴史を持つ国であり続けている理由の一つだと言われています。

まとめ

いかがでしたか?

お米や収穫についても、私たちにはまだまだ知らないことがたくさんあります。

現在、来年の米不足を心配する声もありますが、それには古代から続く日本の本来の考え方を見直す必要があるのかもしれません。

「不安だからお米を先に買う」という行動には、本当に感謝の気持ちが込められているのでしょうか?

私たちは、もう一度自分たちの考えを見直し、収穫に感謝する行動を始めなければならないと感じています。

天皇陛下

今回の記事は「哲理学作家さとうみつろう」さんのYou Tube動画を参考にしています。
よりたくさんの方にシェアして欲しいということで、私も共感したのでさらに拡散されたら良いなと思います。
https://www.youtube.com/@mitsu-low

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