こんにちは!ドローン社長の白石です!!
DJI Agrasでの散布事業に必須な発電機(D6000i)について、これまで2つの記事を書いてきました。
今回はD6000iシリーズ記事最終回として『よくあるミスと確認事項』をまとめましたので、実業務で参考にしてもらえたら幸いです。
この記事を読むと
・D6000i使用時のよくあるミス
・困ったときの確認項目
がわかります。最後までよろしくお願いいたします!
D6000i使用時のよくあるミス
D6000iシリーズ記事『【DJI】D6000iをアクティベーションしたのに充電できない!【エラー】』でも書きましたが、D6000i使用時のよくあるミスは以下のものが挙げられます。
〜よくあるミス〜
□ 燃料コックがONになっていない
□ 燃料が入っていない
□ エンジンオイルが入っていない
□ D6000iのコネクターは接続したがバッテリーONになっていない
□ D6000iのコネクターが、しっかりバッテリーに接続されていない
単純なものばかりですが、案外見落として更に焦ってしまうことがあります。
『エンジンがかからない』『充電ができない』という状況に陥った場合、まずはこれらをチェックすべきです。
そして、これらについては、その意味をもう少し深くしっておいたほうが、より安心ですので次の項目で書いていきます。
困ったときの確認項目
燃料が入っていない
D6000iは発電機ですので、燃料(レギュラーガソリン)が入っていないと当然エンジンはかかりません。
燃料タンクの容量は20Lであり、説明書には1L以上の燃料を入れるようにとの記載があります。
発送メーカーでの試運転がなく納品される場合、燃料は完全に空の状態です。
ちなみに燃料タンクは平たい構造となっているため、容量が20Lのはずなのに15Lくらいしか入らない感じがします。(これはGSで働いたことがある方だと分かると思うのですが、ゆっくり入れれば20Lは入るはずですが、発電機の給油は法律でGSスタッフが行うことになっているので、その方のテクニックに任せるしかないです)
それと、D6000iの燃費ですが、燃費の記載はないものの散布時はエンジンをほぼかけっぱなしにするので、一日稼働させるとかなり燃料が減ります。
翌日も早朝から散布がある場合は、その日のうちに満タンにしておくのがベストです!
エンジンオイルが入っていない
エンジンオイルも、発送メーカーでの試運転などがなく納品された場合、オイルタンクが空っぽの状態です。
説明書には『定格エンジンオイル容量0.8L』『SJ 10W-40エンジンオイル(または同等のもの)を使用』との記載がありますが、『SJ 10W-40エンジンオイル(または同等のもの)を使用』というのが実は曲者でした。
『SJ』はエンジンオイル規格を示す記号になりますが、オートバックスで尋ねると『SJ』は古い規格となり『SJ 10W-40』とまったく同じものは、現在製造されていないとのことでした。(『10W-40』はエンジンオイルの粘度になります。)
素人には結構ややこしい分野の話なので、結論を言うと…
API SJ またはそれ以上(SL、SM、SN) かつ 10W-40 の粘度グレードを持つエンジンオイルが同等品
ということになり、例えば、Castrol GTX 10W-40 や Mobil Super 10W-40 などの製品があります。(ちなみにブランド品は高価ですので、安価なものもあります)
私はこの『同等品』が何を示すのか分からなかったため、結構調べて結論に行き着きました。
ホームセンターでそれに該当するものを見つけるのにもまた一苦労しました(泣)
燃料コックがONになっていない
燃料とエンジンオイルを入れても燃料コックが『ON』になっていないとエンジンはかかりません。
もし、エンジン始動が初回でなければ、エンジンはかかるのですがしばらくしてエンストを起こします。
こんなミスをするわけないだろうと思われるかもしれませんが、私は何故かここに気づかず焦ったことがあります。それは散布作業で、いろんなことを考えているからに他なりません。
『まずは燃料コック』を思い出してください。
D6000iのコネクターは接続したがバッテリーONになっていない
充電には下記のような手順があります。
『バッテリー接続 ➡ バッテリーの電源ON ➡ エンジン始動』
これはクセになれば、何の支障もなく充電できるのですが、使用経験が浅いとどれが正しい順番だったか急に忘れることがあります。
何度も充電してれば身につく話ですが、バッテリー接続の方から順番に行うことを忘れないでください。
D6000iのコネクターが、しっかりバッテリーに接続されていない
上記がすべて行われエンジン始動したら、バッテリー上部のランプが左から順に点滅を続けると正常に充電できている状態です。
しかし、ランプが同時点灯している場合は、コネクターがしっかりと奥まで差し込まれていない状態です。
この場合、充電はされずにエンジンだけ動いているので燃料が勿体ないどころか、いつまでたっても充電は完了しません。
ですので、一旦エンジンを停止させ、バッテリーの電源もオフにします。
そして、コネクターをしっかり奥まで差し込まれているかを確認、再度『バッテリーON ➡ エンジン始動』の手順を行います。
エンジン始動後にバッテリーのランプが充電状態を示しているかを確認するクセを付けると、このミスは防ぐことができると思います。
今回紹介した5つの項目は、D6000iの使用でトラブルがあった時に確認してもらえればと思います。
この他にもエラーなど確認できれば、また記事にしたいと思いますが、質問などがあればお気軽にご連絡ください。