私たちはドローンによる自動航行散布を行っています。
そのため、準備と段取りが非常に重要です。
すでに来年に向けた準備も始まっていますので、その一部をご紹介します。
この記事を読むことで以下の内容が分かります。
・なぜ自動航行を行うのか
・事前測量とは?
・事前測量データの活用方法
・事前測量の適切な時期
ぜひ最後までお付き合いください。
なぜ自動航行を行うのか
自動航行を取り入れる理由は、安全性の向上と散布技術の均一化のためです。
現在、自動航行を使用している農業ドローンパイロットは全体の1割以下と言われています。
便利であるにもかかわらず導入率が低いのは、事前準備が手間になるためです。
散布業者であれば、自動航行を用いて年間600haほどの散布が可能です。
しかし、農家さんが自身の圃場のみを散布する場合、手動で簡単に済ませたいと考えるため、自動航行の使用が少ないのが現状です。
また、ドローンでの墜落事故の多くは手動航行で発生しています。
自動航行でも事故を完全には防げませんが、事故のリスクを減らすためにも、自動航行は散布業者にとって必須と考えています。
事前測量とは?
自動航行を行うには、事前測量が必要です。
私たちの農業用ドローンはDJI Agras T30で、測量にはDJI MAVIC 3 Multispectral(M3M)を使用しています。
M3Mは高性能カメラを搭載し、圃場の位置情報を取得するだけでなく、マルチスペクトルカメラを使って可変施肥も可能です。
通常はRGBモードで測量し、そのデータをAgras T30にダウンロードして散布を行います。
事前測量データの活用方法
M3Mで取得したデータは位置情報を含む画像データです。
このデータをそのままでは使えないため、DJI Smart Farmにアップロードし、マップデータと統合して正確な位置データとしてまとめます。
DJI Smart Farmで圃場を登録し、最終的にAgras T30にダウンロードする準備が整います。
これらの事前作業によって、実際の散布現場でスムーズな作業が可能になります。
事前測量の適切な時期
事前測量は年内に行うようにしています。
積雪があっても測量は可能ですが、より正確なデータを取得するため、積雪前に行うのが理想です。
新年に入ってからも測量は可能ですが、冬場は強風の日が増え、測量可能日が限られることが多くなります。
そのため、早めのご予約をお願いしていますが、まずはご連絡をいただければと思います。
今回は簡単に「事前測量」についてお伝えしました。さらに詳しい情報やデモフライトをご希望の方も順に対応していますので、お気軽にお声掛けください!