こんにちは!ドローン社長です!!
2023年も残すところあとわずかとなりましたが、今年は本当にいろんな農家さんからお話をきかせていただきました。
お話させていただいた印象では、『農家さん』と『ドローン』の関連は一般の方にも認識が広まり、日本の農業でのドローンが活用するようになるのだろうというイメージは定着してきたのかなと感じています。
しかし、農家さんと話をすると、自ら購入すべきか、それともドローン散布業者に委託しようか悩んでいるという方も多いです。
お聞きした農家さんのお悩みどころをまとめると以下のようになります。
【農家さん自身がドローンを購入する場合】 ① 導入コスト(初期費用) ② 使い方(ハウツー) ③ ランニングコスト(維持費)
【業者に散布委託する場合】 ① 委託コスト ② 散布効果 ③ ドリフトの問題
農家さんは、なかなか決めどころがないと思われているようですが、今回の記事はそんな悩みを解決するヒントになればと思います。
それでは最後までお付き合いください!
ちなみに私はドローン散布業者ですが、忖度なしにお伝えすることを約束しますね♪
農家さん自身がドローンを購入する場合
さて、実際に農家さんがどのように考えているかを見ていきたいと思います。
まず、農家さん自らがドローン購入を検討される場合です。
どのような農家さんがドローン購入を検討されるかというと、10町(10ha)以上の作付面積を保有また共同保有されている方が多いようです。
目的としては「初期投資をしてでも、人材不足および労力の軽減を行いたい」というところです。
さらに、できればランニングコストを抑えたいというところでしょうが、最初にも述べたように具体的に以下の問題点はあります。
【農家さん自身がドローンを購入する場合】 ① 導入コスト(初期費用) ② 使い方(ハウツー) ③ ランニングコスト(維持費)
❖導入コスト(初期費用)
まず、導入コスト(初期費用)についてですが、機体価格をみると50万〜170万と大きな差があります。
ここで注目すべきは価格ではありますが、安かろう悪かろうかというとそうとは限りません。
もちろん機体としては高額のものほどスペックも高いです。
しかし、大事なのは使用する農家さんが何を求めているのかというところです。
具体的に挙げると…
- 低価格の機種を求めている
- 保守メンテナンスの良いメーカーを求めている
- 取り扱いのし易さを求めている
- 正確な自動飛行を求めている
などです。
機体購入の際は、上記以外にも対象となる圃場面積や自己保有圃場のみか、それとも他者保有の圃場も散布するのかもポイントで、それにより適した機体を買う必要があります。
❖使い方(ハウツー)
世界基準のドローンをみると年々ハイスペックになっていくのと同時に、パソコンやインターネットの知識も必要になってきています。
たとえば、私が使用するDJI社のAgrasでは、知識とスキルがなければ機能の半分も使えないように感じます。(使いこなせば最強のドローンです!)
もしそうであれば、安価な機種を購入し、手動操縦で正確さや効率を省くのも手です。
しかしながら、墜落事故のほとんどは手動操縦であることを認識しておかなくてはなりません。
操縦時間が増えれば増えるほど事故の確率は高くなります。
なので私は自動操縦が必須だと考えています。
ただ、圃場面積が小さく自分の圃場のみでドローンも好きだからやってみたいのであれば、安価な機種でも良いかと思います。
❖ランニングコスト(維持費)
次にランニングコストについてです。
ドローンの運用に係る費用は以下のようなものがあります。
- 保険費用・・・機体価格の8%〜
- 機体の年次点検費用・・・約10万円〜
- バッテリーの更新費用
- 機体(およびプロポ)の保険費用
- バッテリー充電費用
- 部品交換費用
これは機体と使用頻度により大きく変わりますが、個人農家さんですとランニングコストが負担だという方もいるはずです。
結論を言うと10町(10ha)程度ですと、ドローン導入コストのリスクの方が大きいと言えるでしょう。
仮に機体を墜落させたり、不具合が生じるとその期間の散布ができないため人力で行うか、散布業者に依頼することになります。
そうなると二重負担になるので、購入するのであればそのリスクはしっかりと認識しておいてください。
業者に散布委託する場合
さて、次はドローンを購入せず、ドローン散布業者に委託する場合です。
この場合気になるのは以下の点だと思いますが、順に説明します。
【業者に散布委託する場合】 ① 委託コスト ② 散布効果 ③ ドリフトの問題
❖ 委託コスト
まず、一番気になるのは委託コストでしょう。
インターネットで調べてみてもバラつきがあり、実際いくら掛かるのかが明確にわかりにくのが現状です。
10aあたり2,000〜3,000円と表示されている業者が多いように思いますが、この価格が収益と見合うかというのが最も重要です。
ポイントとしては、『地元業者を選ぶ』ことです。
例えば、県外業者が散布に来る場合、交通費などが散布費用に上乗せされます。
そうなると当然単価は高くなるので、信頼できる地元業者がいれば一番安価である可能性が高いですので問合せてみると良いでしょう。
ちなみに弊社の場合、全国の平均単価と比較するとかなり安価な設定となっています。
地域などのマッチングもありますが、業者選びにお困りでしたらぜひ一度お問い合わせください。
❖ 散布効果
次に散布効果についてですが、自らドローン散布をするとさほど気にならないのに、業者に依頼すると急に気になるのが散布効果です。
散布効果については、農薬メーカーやドローンメーカーが長年にわたり実証実験を行ってきていますので、心配されることはありません。
しかし、メーカーが実証実験を行っていても、散布業者が正確に散布できなければ、当然最大の効果は発揮されません。
そこでポイントは『散布業者が自動飛行を取り入れているか』に着目してください。
自動飛行はドローン操縦者の8%程度しか取り入れておらず、この現状から業者に委託したけど、手動操縦で均一の散布が行われなかったということにもなりかねません。
そのため散布業者を選ぶ際は『自動飛行の有無』を確認してください。
ちなみに弊社では、もちろん自動飛行を採用しています。
❖ ドリフトの問題
ドリフトは自ら散布しても、業者が散布しても多少なりとは発生します。
それを前提にお伝えすると、さまざまな経験のある業者のほうがドリフトは明らかに少なくなります。
ドリフトを抑えるには、飛行ルートの設定が重要になります。
現地の風向きや周辺作物などを見て、高度な飛行ルートを設定できるプロならばドリフトは最低限に抑えることができます。
ちなみにドリフトを手動操縦で抑えるのは、かなり熟練のテクニックが必要となります。
まとめ
結論、
ドローンは購入せずにドローン業者に委託するのがベスト
その理由としては、二重のリスクを抱えないためです。
ですので、もしどうしても購入したいという場合も、まずは1,2年はドローン散布業者に依頼し、実際の散布業務を自らの目で確認してからをおすすめします。
また、散布業者を親しくなれば、適した機種や散布技術のアドバイスも得ることができ、機体が故障した場合などもすぐに依頼する関係を構築することができます。
機体価格も高額で、ランニングコストも掛かるのでしっかりと時間をかけて導入を検討してくださいね!