【農家紹介可能】『令和の米不足?』いまいち実感がない地方のリアルな現状

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こんにちは!ドローン社長の白石です!!

2ヶ月程前から『米不足』がメディアで大きく取り上げられ、スーパーなどの店舗からお米が消えるという自体に陥りました。

しかし、1シーズンを通して多くの圃場にドローンで肥料や農薬を散布してきた私からみたら、何かいまいち実感のわかない報道に疑問を感じています。

そこで今回は、私なりに『令和の米不足』を検証してみたいと思います。

ドローン社長

20年間にわたり命の現場と危機管理を手掛けた元消防士(救急救命士)。
長年の経験を活かし「安全」をモットーにした北陸唯一の農業用ドローンによる散布代行会社を設立。
個人では某You Tubeチャンネルを3年運用し登録者11万人。webサイト制作やマーケなどweb全般業務を幅広く手掛ける。

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この記事を読むと


・令和6年度米の状況
・『令和の米不足』がナゼ起きたのか
・農家さんのリアルな声

がわかります。最後までよろしくお願いいたします!

令和6年度米の状況

疑問

一番気になるのは、一般家庭でお米が従来通り手に入るかどうかという点ですが、私が住んでいる石川県小松市周辺では、例年通り稲刈りが行われています。

現在、近所では晩期栽培の水稲のみがまだ圃場で育っている状況です。

ドローンで散布を行った農家の方々に話を聞くと、今年は過去最高の収穫量だったと喜んでおられました。

この話を聞いて、「米不足の心配はないのでは?」と思われた方も多いかもしれません。

しかし、何かしらの不安が残るのも事実です。

それは、根本的な原因がまだはっきりしていないからかもしれません。

『令和の米不足』がナゼ起きたのか

原因

2024年7月13日、日本経済新聞に掲載された記事『「令和の米騒動」か?コメ値上がり招く3つの理由』が、「米不足」の報道のきっかけになったと私は考えています。

日経新聞では、米の値上がりの理由として次の3つが挙げられています。

・生産調整
・2023年夏の猛暑
・インバウンド需要の増大

まず『生産調整』についてですが、これはいわゆる減反政策を指します。

コメ問題に詳しい元農水官僚で、キヤノングローバル戦略研究所の山下研究主幹は、「主要な原因は減反政策にある」と明言しています。

減反政策とは、米の生産量を減らして市場価格を維持するための政策です。

人口減少や消費者の嗜好の変化により、米の需要が年々減少しているため、この政策で価格の安定化を図っているのです。

しかし、調整の見積もりが間違っていたことも一因です。

次に『2023年夏の猛暑』が原因として挙げられています。

皆さんも覚えていると思いますが、2023年の猛暑は農業に大きな影響を与えました。

2024年に消費されていた米は、昨年(令和5年度産)のものですが、実際には農家の個人保冷庫やJAの道の駅の在庫が春先にはすでに底をついていたという話を聞きました。

つまり、今回の米不足の騒動には2023年の収穫量が大きく影響していたと言えます。

最後に、『インバウンド需要の増大』が挙げられています。

確かにインバウンドは増加していますが、訪日する外国人の多くは必ずしも米を主食としているわけではないため、これを理由とするにはやや違和感を感じます。

農家さんのリアルな声

農家

米不足がメディアで騒がれている一方で、新米の時期が来れば問題は解消されるとの見方も出ています。

実際、地方では目の前にたわわに実った稲穂が広がっており、現場では特に問題を感じていません。

農家さんに話を聞いてみても、「米不足の報道は信じられない」とのことで、都会と地方での認識の違いが浮き彫りになっているように感じます。

一方で、米卸業者さんに話を聞いてみると、「米の入荷量が少ない」とのことでした。

そう聞くと、米不足は本当なのかとも思いますが、立場や視点によって見方が変わるのが現状のようです。

今回の米不足騒動で、米の価格が上昇しています。

これが一時的なものなのか、最近の物価上昇と重なって今後も続くのかは不明ですが、農家さんにとっては追い風になってほしいと個人的には願っています。

ちなみに、私の近所で販売されている農家直売のコシヒカリの価格は、30kgで約1.5万円ほどです。

慣行栽培のお米の場合は、30kgで1万円程度が相場でした。

ただ、いろいろな農家さんの現場をヒアリングすると、適正価格は現状の1.5〜2倍くらいではないかと感じています。

いずれにしても、お米は十分にありますので、もし入手が難しい方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。

直接農家さんか業者さんにお繋ぎできるかと思います。

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