こんにちは!ドローン社長の白石です。
今年のお米の価格がこれまでの1.5倍以上に上がっていることを、皆さんも肌で感じているのではないでしょうか?
農家の方々は「これまでが安すぎた」と話していますが、消費者にとっては大変な負担です。
しかし、農家の皆さんも作物を作る立場であると同時に、私たちと同じ消費者です。
つまり、物価高の影響は日本人全員が受けており、少しでも安いものを求めるのは当然のことと言えるでしょう。
一方で、農家の方々も燃料費や肥料、農薬の高騰といった経費増に直面しており、これに見合う米価の上昇がなければ厳しい状況が続きます。
さて、来年の令和7年(2025年)のお米の価格がどう推移するのか、多くの方が気になっているところだと思います。
そんな中、以前ご紹介した農業支援アプリ『アグリノート・米市場』から、耳寄りな情報が届きました。
今回は、商経アドバイス様提供の「商経アドバイス令和6年12月2日(月)第6395号」からの内容です。
テーマは『7年産に向けた需給調整と米価の安定を目指した政策検討』で、要するに「今年は米価が高騰したが、来年は暴落を防ぐために対応を進める」という話です。
詳細はリンク先で確認できますが、主なポイントを以下に簡単にまとめました。
米市場の今後のポイント
需給バランスの調整
- 国内需要の減少
米の需要が中長期的に減少しているため、供給過剰を避けることが重要です。
過剰な作付けは米価下落のリスクを高めます。 - 柔軟な対応
農水省は営農計画の変更期限を延長し、市場の需要に応じて作付けや生産計画を柔軟に調整する方針です。
米価の安定
- 現在の状況とリスク
米価は上昇していますが、乱高下や値崩れのリスクもあります。政策として、米価を安定的に維持することを重視しています。 - 消費者への影響
米価が高騰しすぎると、消費者の購買意欲が低下し、さらに需要が減少する可能性があるため、慎重な価格設定が求められます。
政策の方向性
- 転作の促進
水田活用の直接支払交付金を活用し、麦や大豆、飼料用米などへの転換を進め、需給緩和を図る方針です。 - 情報提供の強化
作付け意向調査を詳細に公開し、生産者が市場の動向に基づいて判断できるよう支援を強化します。
全体的な見通し
- 生産者は需給バランスを考慮し、政府の支援策を活用しながら計画を進める必要があります。
- 政府は需給の均衡を保ちつつ、米価の安定を目指して政策を進めています。
- 転作や多様化を促進することで、米以外の作物へのシフトも進むと予想されます。
まとめ
お米は日本人の主食であり、需要が減少してもなくなることはありません。
しかし、価格の高騰に伴って栽培面積を増やして売上を伸ばそうとしても、米価は経済や政策、景気に大きく左右されます。
単純に売上が増えるとは限らないことを理解しておく必要があります。
情報を収集しておかないと、事業の方向性を誤るリスクもあります。
今後もこうした有益な情報を発信していきますので、ぜひご期待ください!