DJI農薬散布ドローン Agras全機種(T10/T25/T30)の世界一わかりやすい比較表

アイキャッチ画像

昨年末にDJI社から農業用ドローン『Agras T25』が発売され、各販売会社が特徴などを公開しています。

これでDJI社の農業ドローン Agrasシリーズは、Agras T10/Agras T25/Agras T30の3機種になりました。

今後さらにスマート農業化が進み、ドローンの導入も増えると思われますが、どの機種を選ぶべきかはスペック表を理解しなければなりません。

DJI社の公式webサイトを見ると各機種のスペックが細かく掲載されています。

T10 - 仕様 - DJI
最新技術で可能性を秘めた未来へと導くDJI。その公式ウェブサイトで、DJI Mavic 3 Classic、DJI Mini 3 Pro、DJI Air 2S、Phantomなど、一般向けドローンに関する情報を確認しましょう。DJI OM ...
Agras T25 - スペック - DJI
Agras T25のスペックのページで、製品の特徴や機能、設定に関する詳細情報を確認しましょう。Agras T25は、コンパクトな農業用ドローンの新たな基準を確立します。軽量で機敏な動きが可能なT25は、一人でも簡単に操作できます。最大20...
T30 - 仕様 - DJI
最新技術で可能性を秘めた未来へと導くDJI。その公式ウェブサイトで、DJI Mavic 3 Pro、DJI Mini 4 Pro、DJI Air 3、Phantomなど、一般向けドローンに関する情報を確認しましょう。Osmo Action ...

以前にも紹介しましたが、農家さんどの機種を購入するかは、保有する圃場面積や使用用途などによって変わります。

なので、まずは下記の記事を読んでいただき、ご自身の状況を確認してください。

各モデルの概要

さて、ではAgrasシリーズのT10, T25, T30いずれを購入すべきかというところですが、正直言って仕様(スペック)を確認するだけでは特徴がいまいち掴みきれませんよね。

インターネットで調べてみても、いまいち明確に比較されているサイトがありませんでした。

ですので、世界一わかりやすい「DJI農業ドローンス比較表」を作成してみました。(次項参照)

その前に、各機種の特徴を超簡単にまとめました。
(独断と偏見を含みますww)

機種サイズ感用途特徴
T10小型
(1人で持ち運び可能)
小規模な自己保有圃場用メインは液剤散布
T25中型
(どうにか1人で持ち運び可能)
中〜大規模な自己保有圃場用メインは液剤散布,粒剤散布はサブ
T30大型
(持ち運びには2人必要)
散布業務委託用液剤,粒剤散布など全てをこなす

DJI Agrasシリーズの世界一わかりやすい比較

では、Agrasシリーズの比較ですが、各スペック表の比較では項目が多すぎてわかりにくいと思われた方も多いハズです。

そこで最低限必要な項目のみを抜粋したものを作成しましたが、それでも項目が多いように感じたのでさらに項目を絞って超簡単な比較表を2つに用意しました。

もちろん詳細なスペックは知っておいた方が良いでしょうが、正直始めてドローンを買う方には必要ありません。

ですので、この表は「どの機種を買うべきか」に特化したものだとご認識いただければと思います。

かんたん比較表

比較表1

超かんたん比較表

比較表2

DJI Agrasの使用レビュー

どの機種を選ぶべきかわかってきたかと思いますが、それでもまで決めかねているのでは?

そこで私が実際に使用して感じたことをお伝えします。

T10

Agras T10

T10に関してはやはり、1人でも運べるその機体サイズが魅力です。期待サイズが小さいため、ステーションワゴンやコンパクトカーの荷台にも積載可能です。そのため運搬用のトラック等は必要ないため、コスト面で優れていると感じます。

散布能力に関しては、噴霧幅が4〜6mともっとも小さいですが、小規模圃場の散布であればまったく問題ありません。そのため液体散布メインで自己保有の圃場を散布するのみであれば、断然T10がおすすめです!

T30

Agras T30

T30はやはりその大きさに驚かされます。
大きいが上に運搬には軽トラックやピックアップトラック、ハイエースなどのワゴン車が必要になります。

機体の移動には2人必要ではありますが、そもそもドローン散布には2人以上の人員が必要ですので、さほど気にはなりません。散布に関して、やはり一番の魅力は大量の粒剤散布が可能であることです。
農家さんの悩みのひとつは夏場などの肥料散布ですので、過酷な作業を一掃できる最強の武器だと感じました。

T25

Agras T25

T25に関しては、残念ながら私はまだ実機を触っていません。
そのためメーカーさんなどからも聞き取りをしましたが、サイズの感想としては「ちょうど良いサイズ」のドローンが販売されたなという感じです。

それと中規模圃場になると測量の問題が出てきますが、なんとT25自体に測量機能が付いてしまっています。また、ノズルも格段にパワーアップしたので散布面積等でマッチしたら、このT25は大活躍すること間違いなしです。

ただ、あえてT30と比較するならば粒剤散布タンクの最大積載量が20kgであるのは小さすぎるため、ガンガン粒剤散布もやるのであれば、やはりT30なのかなと思います。

それと、測量機能は搭載しているものの、このサイズの機体を搬送して中高度から測量するのには、かなり労力と注意が必要です。

ですので、予算があればMAVIC 3 Multispectralを購入し測量専用とするのがベストです。

総合評価と推奨

これらを踏まえて、どの機種を購入すべきかを判断されたらと思います。

以前にもお伝えしましたが、農業ドローンにはそれなりのランニングコストが掛かりますので、しっかりとした事業計画が必須です。

コスト面がクリアできていて、今後継続的にドローンを使用していくのであれば、T25またはT30の購入をおすすめします。

T25に関しては、まだ国内流通量が少ないようで、部品供給やトラブルなども確認したいところですが、今後はT25が国内農業ドローンの主役になるのではと予想しています。

いざ、機種を決めるとなると、高額なだけに決めかねている方も多いと思います。

弊社はドローン販売を行っていませんが、アドバイスは可能だとおもいますので、情報共有を兼ねてぜひお気軽にお問い合わせくださいね!

タイトルとURLをコピーしました