ドローン農業のデメリットと向き合う。無農薬派の私が散布代行をする理由

サムネイル ドローン農業

「農薬なんて、本当は撒きたくない……」

もしあなたが、化学物質過敏症やアレルギーを抱えていたり、無農薬の食べ物を大切にされていたりするなら、きっとそう感じているはずです。
実は、ドローンで農薬散布を代行している私自身も、かつては全く同じ思いを抱えていました。

こんにちは、ドローン社長です。

先日、養蜂場の社長さんとお話しする機会があり、ある重要な問題を思い出しました。それは、世界中で議論されている「ミツバチの減少問題」です。

ドローン社長

元消防士。20年にわたる”命の現場”と”災害現場”の経験を活かし、「最大限の安全性」をモットーとして石川県唯一の農業ドローン散布代行会社を設立。業務のDX化により圃場1200枚超を管理し、『散布適期』での効果的な散布を行っています。得意分野は”粒剤散布”と”自動航行”で粒剤散布量は県下No.1の実績があります。

ドローン社長をフォローする

ミツバチが消える?私たちが直面している「農業のデメリット」

ミツバチ消失

ミツバチは植物の受粉に欠かせない存在。彼らがいなくなることは、私たちの食卓から食べ物が消えることを意味します。
その原因の一つとして、ネオニコチノイド系農薬の影響が指摘されてきました。

私は株式会社DRONE金沢を経営しておりますが、もともとは無農薬思考で、食事や環境には人一倍こだわってきた人間です。
だからこそ、起業した当初は「農薬を散布する会社」という自分の肩書きに、どこか後ろめたさを感じていました。

「環境を守りたい」という想いと、「ビジネスとして農薬を撒く」という現実。
この2つの間で、ずっと心が揺れ動いていたのです。

「農薬派」と「無農薬派」は、水と油なのか

水と油

これまで、効率を重視する「農薬派」と、安全を重視する「無農薬派」は、まるで見えない壁があるかのように相容れない存在でした。
しかし、対立したままでは、日本の農業が抱える課題は一向に解決しません。

そこで私は、考え方を改めることにしました。

現在、世界人口は100億人に達しようとしており、深刻な食糧不足が懸念されています。もし、完全に農薬を廃止して病害虫に作物が一網打尽にされてしまったら? 待っているのは、食糧を奪い合う悲しい争いです。

私は農薬が好きではありません。しかし、現実と向き合ったとき、「適切な量を、適切な期間に、必要な範囲だけ」散布することこそが、今できる最善の解決策ではないかと考えたのです。

ドローンは従来のヘリコプターや手作業に比べ、飛散(ドリフト)を抑え、必要最小限の量で防除を行うことが可能です。
これは、これまでの「大量散布」というデメリットを克服する一歩でもあります。

私たちは、農業における「卵黄」になりたい

ドローン社長

水と油は、そのままでは混ざりません。しかし、自然界には「卵黄」という、水と油を結びつける天然の乳化剤が存在します。

私たちは、どちらか一方に偏るのではなく、両者を繋ぐ「卵黄」のような存在になりたい。

「無農薬派の方から見れば、単なる言い訳かもしれません。それでも、環境への想いを抱えながら、現実的な食糧供給を守るためにドローンを飛ばす業者がいてもいいのではないか。

私たちはこれからも、アレルギーを持つ方や環境を大切にする方の声に耳を傾けながら、日本の農業が少しでも良い方向へ向かうよう、中立な立場で挑戦を続けていきます。